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こんにちはMasaユナイテッドです。
7月15日、マンチェスター大学はユナイテッド所属のマーカス・ラッシュフォードに名誉学位を授与することを発表しました。
日本でもyahooニュースや朝日新聞などでも取り上げられたのでご存じの方も多いかもしれません。
今回はこの大変喜ばしいニュースをマルっとまとめます!
参考記事
www.manchestereveningnews.co.uk
以下項目です。
①授与の経緯
我らがエース、マーカス・ラッシュフォードが、マンチェスター大学から名誉学位を授与されることが発表されました。同大学の最も栄誉ある称号で、ラッシュフォードは史上最年少で授与される事になるそうです(元シティのコンパニも2019年に授与されています)。
授与理由について大学部長は、ラッシュフォードの
「フィールド外での子供の貧困に対する顕著な活動とピッチ上での優れたスポーツの功績」
が評価されたものであると述べています。
この知らせを受けてラッシュフォードは
「自分にとっても家族にとっても誇りに思う日です。過去にこの博士号を授与された偉人たちを見ていると、とても謙虚な気持ちになります。この国の子供の貧困と戦うための道のりはまだ長いものがありますが、自分の街から評価を受けることは、私たちが正しい方向に向かっていることを意味します。マンチェスター大学に感謝します。」
と述べました。
一方、マンチェスター大学の学長兼副学長である ダーマ・ナンシー・ロースウェル教授は、次のように述べています。
「マーカスさんは並外れた才能と意欲を持ち、サッカー界を超えて活躍している素晴らしい青年です。彼の慈善活動や注目度の高い取り組みは、私たちの街だけでなく、全国の数え切れないほどの若者を助けることになるでしょう。私たちの大学は、その中核に社会的責任を持っており、市民としての誇りと義務感をマーカスさんと共有できることを誇りに思っています。だからこそ、マーカスさんが史上最年少で名誉学位を授与されることを本大学は嬉しく思います。」
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ユナイテッドサポの方はよくご存知だと思いますが、ラッシュフォードは日頃から慈善活動に取り組んでいます。コロナ・ロックダウン中に慈善団体「FareShare UK」と協力し、貧困家庭などに対して300万食分の食事を確保するため、2000万ポンド(約26億8000万円)の寄付を集めるなどして話題にもなりました。
さらに6月17日には、ラッシュフォードの働きかけで、貧困家庭の救済としてなされている学校給食の無料提供を夏休みも続行することを、政府に承認させるという偉業を成し遂げました。ラッシュフォードの行動が国を動かしたのです。次項で詳しく書いていきます。
②ラッシュフォードvsボリス・ジョンソン
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3月、イギリス政府は新型コロナウィルス流行に伴うロックダウンを開始しました。これにより当然学校も閉鎖される事に。そこで政府は多くの貧困家庭の救済処置として無料での学校給食の提供を行なってきました。しかし当初は、学年が終わる7月までの予定でした。
これに意義を唱えたのは「FareShare UK」。政府が夏休みの終わりまで無料給食制度を延長しない場合は法的措置に踏み切ると発表。ラッシュフォードはこれに呼応する形で行動を開始します。
6月15日には下院議員宛の公開書簡を発表。自身も子供の頃フードバンクに助けられた経験なども交えながら政府に方針の変更を訴えます。
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An Open Letter to all MPs in Parliament...#maketheUturn
— Marcus Rashford (@MarcusRashford) June 14, 2020
Please retweet and tag your local MPs pic.twitter.com/GXuUxFJdcv
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そして17日にはジョンソン首相と電話で直接会談し、夏休み中の給食提供を取り付けました。これによりイングランドではのべ140万人の子供達が夏休み中も無料で給食の提供を受けられる事になります。
ラッシュフォードは
「私の母は最低賃金でフルタイムで働いて、家族がきちんとした夕飯を食べられるように頑張っていました。でも、それでは足りませんでした。(政府が方針を)Uターンし、最もぜい弱な人たちの生活を守ることを最優先にするのは、政治ではなく人道の問題です。」
BBCより引用
と話しました。
またジョンソン首相については
「首相が決定を覆してくれたことに感謝します。」と話し、また、ジョンソン首相から、「キャリアを前向きな方向に使ってくれたことを」感謝されたと語っています。
一方のジョンソン首相は
「本日ラッシュフォード選手と話した。彼の取り組みについては正直、最近になってやっと知ったが、その取り組みの成果について感謝を述べた」
「学校給食が一般的に学期中に適用されべきなのは明らかだが、我々は今現在、家庭が直面している圧力を理解しなくてはならない」BBCより引用
と話し、ラッシュフォードの貧困の議論への参加を称賛しました。
イギリスでは
ラッシュフォード ・・・1
ボリス(ジョンソン)・・・0
と書かれたフラッグが立てられていましたね(笑)。
[http://
RASHFORD 1-0 BORIS pic.twitter.com/4Uc1GkS1rd
— Marky Carter (@marky_carter) June 16, 2020
:title]
イングランドの無料給食制度では、子ども1人につき1週間当たり15ポンド分の給食券が支給されるそうです。夏休みに制度が延長されたことで、新たに1億2000万ポンド(約161億2000万円)のコストがかかるという事。これだけのお金を投入することが、ラッシュフォードが書簡を発表してからわずか36時間で決定されたという事です。
③今後の活動について
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ラッシュフォードは「これで終わりではない」と話していて、今後については
「(夏休み中も給食が支給されるので)次に何をするべきかを考える6週間の猶予ができました。やるべきことはもっと残っているので、これで終わりにしたくはありません。反応を分析する必要もあるでしょう。年間を通して苦労している人たちがいます。そうした人々の状況についてもっと把握し、どんな支援が最善なのかを考える必要があります。」
BBCより引用
と言っていて、更なる慈善活動に意欲を見せています。
今回の政府の決定では、現在給食制度を利用している家庭のみが対象です。これから学期末までに生活が苦しくなった家庭は対象外になります。
ロックダウン中にイギリスでは約280万人もの人が失業手当などの社会保障申請を行ったそうです。まだまだお腹を減らしている子供がたくさんいる事は間違いないでしょう。
ラッシュフォードが言うようにやるべき事はまだありそうですね。
👿まとめ
この受賞によりラッシュフォードは、ユナイテッドのレジェンドであるサー・アレックス・ファーガソン、サー・ボビー・チャールトンに続く受賞者となります。正式に授与されるのは夏の後半だという事。
わずか22歳にして大きな事を成し遂げたラッシュフォード。日々の厳しいトレーニングの中でも常に自分にできる事を考え続けてきた証拠でしょう。ラッシュフォードは持っている「力」(知名度や影響力、資金力など)の使い方の見本を示したと言えます。
一時期はリンガード・パイセンと吊るんで「0.012%」投稿を行ったり、調子に乗っているんじゃないかと心配しましたが、すっかり地に足を付けて軌道修正。プレー面でも大きく飛躍し、今やユナイテッドのエースです。
ユナイテッドの広報担当者は
「マーカスは並外れた選手であり、並外れた人間です。彼のフェアシェアでの活動と子どもの貧困への取り組みは、彼がこの素晴らしい栄誉を受けるのにふさわしい人物であり、マンチェスター・ユナイテッドの誰もが彼をとても誇りに思っている」
とコメントしています。
そして私たちサポーターもとても誇らしく思っています!
最後まで読んで頂きありがとうございました!