マンチェスター・ユナイテッド大学

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【20-21PL第6節】マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシー 3つの議論

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こんにちはMasaユナイテッドです。

 

プレミアリーグ第6節 ホームでチェルシーと対戦したユナイテッド。前半はチェルシーが主導権を握りますが、後半ユナイテッドは選手交代を機にチェルシーを押し込みます。何度か決定機もありましたが、チェルシーの守護神エデュアルド・メンディの好セーブもありスコアレスドローに終わりました

試合の詳細はユナイテッド公式をご覧ください。

www.manutd.com

今回はこの試合に関する3つの議論を取り上げます。

以下項目です。

①ユナイテッドの先発ラインナップ

1つ目の議論はユナイテッドの先発フォーメーションについて。

毎試合、開始1時間前にスタメンが発表されますが、チェルシー戦の先発ラインナップが発表されるとSNS上ではかなりの批判的な意見が見られました。

「なぜパリ戦で機能した3バックを使わないのか?」

「なぜトゥアンゼベを先発で使わないのか?」

「なぜジェームズが先発なのか?」

「ファン・デ・ベークをなぜ使わないのか?」

など…

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ユナイテッドvsユナイテッド ラインナップ

ベンチメンバー
ユナイテッド:ヘンダーソン、トゥアンゼベ、ファンデベーク、マティッチ、ポグバ、カバーニ、グリーンウッド
チェルシーカバジェロ、リュディガー、シィエシュ、マウント、コバチッチ、エイブラハム、ジルー

システムについてとスタメンのメンバー選考に対しての意見が多かったですね。まずはチェルシー戦でのシステムとメンバー選考について、まぜこのようなラインナップになったのか考えてみたいと思います。

システムについては確かにユナイテッドの3-4-1-2システムは強豪チームに対して効果を発揮してきた実績があり、先週のCLパリ戦でも成功しました。ランパードチェルシーに対しても19-20シーズンのリーグカップと2月のリーグ戦。そして7月のFAカップ準決勝で使用し、2勝1敗の好成績を収めています。しかもその敗れたFAカップは、バイリーの負傷により後半から4-2-3-1に戻しています。

ではなぜ今回は3バックで臨まなかったのか?推測できる理由は

✅左のウイングバックがいなかった
チェルシーが3バックでくると読んでいた
✅コンディションの良いマタを使いたかった

の3点。

ベンチにもサイドバックが1人もいなく、U-23に出ていたブランドン・ウィリアムズとパリ戦の疲労もあるのかアレックス・テレスもいませんでした。はっきりとした理由はわかりませんが、そもそも出場可能なウィングバックがいなかったという可能性が1つ。

2つ目の理由は、チェルシーは今シーズン主に4-2-3-1を使っています。しかし失点が多く(5試合9失点)、ディフェンス面でのテコ入れの必要性が言及されていました。ユナイテッドとの大一番で3バック(5バック)を選択してくる可能性は十分に考えられ、昨シーズンのFAカップでは3バックシステムでユナイテッドに勝っていることも今回の選択を後押したかもしれません。それを見越してスールシャール監督は3バックを避けた可能性も。ミラーゲームは個の能力差が大きく試合に影響し、不確定要素も増えるからです。

3つ目はマタの出場ニューキャッスル戦の好パフォーマンスにより、マタを先発にチョイスしたのは間違いないでしょう。ブルーノとの相性も良く、古巣相手に大きな働きを期待できると判断されたと思います。しかしマタを出場させるとなると、フォーメーションの選択肢は4-2-3-1になってしまいます。

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以上3つの理由から3バックを選択しなかったと推測できます。

メンバー選考に関しては、ファン・デ・ベークをまたしても先発させなかった事、ジェームズを起用した事に批判が集中しました。4-2-3-1を選択した時点で左ウィングの選択肢はジェームズしかいないというのが現状(マルシャル出場停止でラッシュをトップで起用する場合)。個人的にはブルーノ左、ファン・デ・ベーク真ん中を推しますが、スールシャール監督の頭の中にそのプランがあるかはわかりません。

スールシャール監督も試合後、「ファンの立場に立って、誰が出場すべきか、プレーすべきではないかについて言うのは簡単だ。誰も舞台裏でのことを知らない。」と言っているように、トレーニングでの出来事や疲労、コンディションについては表に出ないのでわからない事もあります。

しかし、今回のメンバーが批判されるのは、ニューキャッスル戦の先発と全く同じだからもあります。工夫が感じられず、本当に対チェルシーの戦術を練ったのか疑問に思えたからです。あえてスールシャール監督の判断を擁護するとすれば、マタ、ジェームズをはじめ、ニューキャッスル戦のパフォーマンスを評価したということでしょう。

②退屈な試合だったのか?

2つ目の議論はこの試合を「均衡した締まった良い試合」と捉えるか「点の入らない退屈な試合」と捉えるかです。

個人的にはユナイテッドのプレス構造と、フォーメーション の噛み合いのズレから生じるギャップを突く攻防がとても見ごたえがありました。

チェルシーのビルドアップに対してユナイテッドは前線の4人でプレスに行きます。チェルシーの3CBに対してユナイテッドはジェームズ、ラッシュフォード、ブルーノの3人でプレスにいき、右ウィングのマタはチルウェルを見ています。

チェルシーボランチジョルジーニョとカンテに対してはユナイテッドのボランチフレッジとマクトミネイが前へ出てプレッシャーを掛けます。そしてチェルシーはこのプレスを回避する為にハバーツがフレッジの斜め後ろのハーフスペースに位置取ります。右のリース・ジェームズが高い位置を取る事で、ショーもハバーツにはアプローチにいけないので、フレッジが戻ってカバーします。

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するとジョルジーニョがフリーになるので、ブルーノが戻って対応。今度はマタがズマに付くのでチルウェルがフリーになります。ワン=ビサカが高い位置まで、チルウェル迎撃にいかなければならなかったのは、ハバーツのプレス回避のポジショニングが効いていたからです。

チェルシーのボール保持は左サイドに寄っていますが、ハバーツ同様に左シャドーのプリシッチも、その上がったワン=ビサカの裏を取る動きを繰り返しました。そこはマクトミネイが戻るか、間に合わなければCBがスライドしてリンデロフが対応していましたが、チェルシーで唯一怖さのあったプリシッチを良く抑えたという事でリンデロフはグッドパフォーマンスでした。

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ユナイテッドのプレスとチェルシーのプレス回避

一方ユナイテッドのボール保持は5バックのチェルシーを広げる為、ワイド攻撃が鍵を握りました。左サイドはダン・ジェームズが貼ってリース・ジェームズをピン留めしておいて、ショーを押し上げたかったですが、ダン・ジェームズがボールをキープできなかったためにショーはオーバーラップできませんでした。また、リース・ジェームズはショーにまでプレッシャーを掛けに出ていくこともありましたが、この時はアスピリクエタがしっかりスライドしてダン・ジェームズをマークしていて上手く前進させてもらえず。

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右はマタが中に入ってワン=ビサカが上がるニューキャッスル戦と同じ形。しかし5バックのチェルシーはライン間でボールを持つマタに、誰かが迎撃に行くことが可能だったため上手く機能しませんでした。

このように点は入りませんでしたが、ギャップの埋め合いはハイレベルで見ごたえがあったと思います。

スールシャールの采配

3つ目の議論は試合中のスールシャールの采配にミスはあったのか?です。

守備にプライオリティを置いたチェルシーは最後まで前掛かりになりませんでした。しかしユナイテッドは、前半のラッシュフォードの決定機や、マタのシュート。後半にもラッシュフォードのシュートなど、決めるべきチャンスもいくつかあったのは事実。キーパー、メンディの好セーブに阻まれ勝ち点1に留まりましたが勝てる試合だったという印象。

スールシャールの采配に間違いがあったのでしょうか?

後半の早い時間帯にポグバとカバーニというワールドクラスを投入したのは的確な判断だと思いますが、気になったのはフォーメーション を変えなかった事です。

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4-2-3-1のままポグバをトップ下、ブルーノ右、ラッシュフォード左に配置しましたが、ブルーノの右は完全に消えていましたし、左のラッシュフォードもスペースがなく突破できませんでした。このメンバーなら4-3-1-2で良かったのでは?と思いましたが、5バックを崩すのにワイドな攻撃にこだわったのでしょう。

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後半ラインナップ

グルーンウッドも、中盤のマクトミネイに代えて出場させますが、前線を厚くする事無く、単純にブルーノ、その後ポグバをボランチの位置に下げて4-2-3-1のままでした。リヴァプールのように相手が5バックなら6人前線に送り込むぐらいの気概がほしいですが、スールシャール監督はそこまでリスクを取る選択はしないタイプですね。

「決定機を決めていれば…」というのは確かにありますが、後半の途中出場の選手たちをもっと活かす戦術があったように思います。ホームでの成績が思わしくない(リーグ戦5試合勝ちなし)のは引いた相手に対してリスクを取って前へ出ないスールシャールの采配に原因があるように思います。

👿まとめ

チェルシー相手に勝ち点1は悪くないですが、内容的に見れば勝てた試合といった印象。CLパリ戦の戦術がハマっただけに、リーグ戦の工夫の見えないラインナップや戦術に批判が多かったですね。しかし、②の項目で書いたように、局面の攻防はレベルが高かったですし、リンデロフ、マグワイアのパフォーマンスが上がりクリーンシートに抑えた事もグッド・ポイントでした。さらにカバーニのユナイテッド・デビューも今後に大きな期待を抱かせましたし、全体的なコンディションもかなり良くなりました。

支配率は50%で五分。シュートはユナイテッドは14本、チェルシーはわずかに6本で、ゴール期待値もユナイテッド0.65、チェルシーわずかに0.22でした。

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ユナイテッドvsチェルシー スタッツ
出典:プレミア公式

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試合結果
出典:ユナイテッド公式

注目度の高い試合で期待も大きくなりがちなので、結果が出ないと批判も大きくなりますが、サポートするチームの意図や戦術の狙いなどを考えながら観るのも面白いと思いますよ。

次の試合はチャンピオンズ・リーグ 10月29日(木)5:00からオールド・トラッフォードでのライプツィヒ。CL連勝といきましょう!カモン!ユナイテッド!!

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