マンチェスター・ユナイテッド大学

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【21-22PL第8節】レスター戦に見るスールシャール・ユナイテッドへの4つの疑問【マッチコラム】

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こんにちはMasaユナイテッドです。

 

21-22プレミアリーグ第8節 アウェイ、キング・パワー・スタジアムでレスター・シティと対戦したユナイテッド。試合は前半19分にグリーンウッドの素晴らしいゴールでユナイテッドが先制しますが、31分にはビルドアップのミスからティーレマンに決められ同点に。78分にはセットプレーからソユンチュに決められ逆転を許します。後半途中出場で、今シーズン初出場を果たしたラッシュフォードが82分に同点弾を決め勢いに乗るかと思われましたが、直後にヴァーディにゴールを決められ3失点目。さらにアディショナルタイムにもダカに決められ4-2で敗戦。ユナイテッドのアウェイ無敗記録は29で途絶える事になりました。

 

*ハイライトはこちら

www.manutd.com

今回はこの悔しい敗戦から、スールシャール・ユナイテッドへの4つの疑問」というテーマで記事を書いてこうと思います!

 

以下項目です。

👿ラインナップ

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21-22PL8 レスターvsユナイテッド ラインナップ

 

①戦い方に疑問

まず最初はレスター戦の戦い方について。

3-4-1-2のレスターは、ビルドアップ時に右肩上がりの4バックに可変。右からの侵攻を中心に、トップ下のマディソンを左に寄せる事でユナイテッドのボランチ(マティッチ)の1枚をピン止め。空いた右のバイタルをイヘアナチョが降りて使うことで効果的な攻撃を仕掛けていました。ユナイテッドのビルドアップに対しても、2トップで前からしっかりはめ込んで、ユナイテッドが苦手とするビルドアップの形に持っていき、自由を奪うことに成功。ティーレマンスの同点弾は正にこの形からでした。

それに対してユナイテッドは、4-2-3-1から4-3-3(4-1-4-1)への可変で挑みます。この試合の中盤はマティッチとポグバの組み合わせでしたが、いつもと違ったのは左右。通常ならマティッチは左ですが、レスター戦は右に。この意図としては、ボール保持時は4-3-3に可変してポグバを左のIHとして使いたかったというのがあったと思いますが、1アンカー気味となったマティッチは左に寄るマディソンに引っ張られて、バイタルをケアできませんでした。そこまでしてポグバを攻撃に専念させようとしますが、中盤以降と、前線5枚の間が空きすぎてバランスが崩壊。攻守ともに機能しませんでした

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何かを変えようと4-3-3への可変システムを使ったことは評価したいと思いますが、試合開始から間もなくして機能しない事がわかります。さらに、2トップの相手に対してビルドアップが機能しない事も、今シーズン何度も見られている現象です。プレミアのセインツ戦、ウルブス戦、ハマーズ戦、ヴィラ戦、エバートン戦が対2トップでしたが、いずれも前からのプレスに苦しんでいます。そしてユナイテッドは、相変わらず前線のプレスが掛からずにラインが後退。中盤でのフィルターも掛からないのでボックス内まで簡単に運ばれるという今シーズン何度も繰り返しているシーンが頻発。デ・ヘアの孤軍奮闘もむなしく結果的に4失点を喫しました。

攻撃にしても守備にしても、プレスにしてもビルドアップにしても、2週間のブレイクがあったにも関わらずほとんど変化が見られませんでした(主力選手は代表戦で不在でしたが)。レスター戦の戦い方には大いに疑問が残りますね。

 

②選手起用に疑問

2つ目は選手起用に関して

これは、多くの方が思っていると思いますがマグワイアを起用したことは大いに疑問ですし、スールシャール監督も認めている通り「間違い」でした。立ち上がりからキレがなく、31分の失点の一因となったマグワイア。ヴィラ戦で負傷したマグワイアは今週トレーニングに復帰し、全体練習には試合前日に復帰したばかりでした。

ヴァランがフランス代表の試合で負傷し、CBはスクランブル状態。リンデロフとバイリーの予想が大方でした。もちろんヴァランがいない状況で、キャプテンでもあるマグワイアまで不在という状況は望ましくありませんが、リンデロフもバイリーも能力のある選手です。コンディションの悪いマグワイアを無理やり出す必要はなかったはず...。

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そして問題は、スールシャール監督が今シーズン、コンディションの見極めができていないということです。マグワイアの件もそうですが、開幕からコンディションの重要性をしきりに言う割には、フレッジ、ショー、マクトミイなどコンディションの上がっていない選手の起用に固執しています。彼らが信頼されている表れでもありますが、前回のディフェンス考察の記事でも書いたように、もう少しローテーションできるはずですし、攻撃陣にしてもファン・デ・ベークやリンガードをもっと有効に使えるはずです。

奇しくも試合の前日にショーはキレがないままプレーしていたことを告白しています。今シーズンの失点の要因の1つに、プレス不足やインテンシティー不足があります。明らかに、他のビッグクラブと比べてもレギュラークラスのコンディションが整っていないのは原因があるはずですし(怪我もありますけど)、その原因の解決がすぐにはできないのであれば、指揮官がしっかりコンディションを見極めて選手起用するべきでしょう。

 

③コメントに疑問

3つ目は、スールシャール監督の試合後のコメントです。

「インターナショナル・ブレイクの間に、最近何が悪かったのかをよく考えてみた。しかし、我々はチーム全体の体制やバランスを見直す必要があり、何かを変えなければならないのかもしれない。最近の状態は良くなく、多くの勝ち点を失った。見直す必要がある。何かを変えないといけない。何が必要なのかを考えないといけない」

とレスター戦の後に語っています。これだけを読むと、ブレイク中に考えたけれども、何のアイデアも出ていないことがわかります(笑)。ただモニターで試合を見ているだけで、分析ツールなども使っていない多くのサポーターが、チームの問題点を的確に指摘し、改善案まで出しているにも関わらず、当の本人は今やっと問題に気付いたかのようです…。

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これは一体どういうことなのでしょうか?ほとんど何も変わっていないレスター戦の内容と、この試合後のコメントは私を大きく失望させました…。戦術面や、選手の起用法、レスター戦のパフォーマンスに関して多くの議論があるのは知っていますが、個人的には選手個々のパフォーマンスを議論するレベルにすら今のユナイテッドはないと感じています。現在のチーム状況は、スールシャール監督のマネジメントが上手くいっていない証拠であり、責任は監督にあると思っています。

 

④上層部に疑問

最後は上層部のスタンスに対しての疑問。

一貫してスールシャール監督を支持する姿勢を出しているフロントですが、レスター戦の惨敗の後でもその姿勢は崩していません。夏の補強で戦力アップを果たしたにも関わらず、ほとんど改善されない試合内容、一向に上がらないコンディションとメンタリティ。強豪との連戦を前にしてプレミアのタイトルの可能性はほぼ消えました。こういった状況にも関わらず、スールシャール監督に対する信頼は絶大だと報じられています。

もちろん、水面下では解任も視野に入れた動きをしている可能性は否定できません。しかし、今シーズン開幕前に契約を2024年まで延長し、前回の記事でも紹介したように、組織的にもスールシャールありきの体制となっていることを考えると、嘘偽りなく「今の段階では」解任は考えていないと思います。

*前回の記事はこちら

manchesterutddaigaku.hatenablog.com

上手くいかない監督を、忍耐を持って支えることは素晴らしいことだと思いますが、正直もう忍耐の時期は過ぎたはずです。今は結果が求められているはずで、多くのサポーターは今シーズンのタイトルを求めていると思います。しかし、クラブ全体としてのスールシャール監督に対する姿勢は、サポーターのそれとは温度差があり、極端な言い方をすると最初から今シーズンのタイトルは目指してなかった?とも取れます。

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スールシャール監督がこれまで行ってきたスカッドの改革や、組織的にもユナイテッドのアイデンティティを取り戻した功績は称賛に値します。しかし監督である以上、ピッチ上で結果を見せることが最も重視されるべきではないでしょうか。まして今シーズンは、ピッチ上でもユナイテッドに相当しい戦いを見せているとは言い難いです。ハマーズ戦やビジャレアル戦など、正にユナイテッドな試合もありましたが、エバートン戦、レスター戦の戦い振りからは何か歯車が外れた印象を受けます。気のせいであってほしいと思いますが、今回は課題だらけなのがちょっと深刻な印象を与えていますね...。

 

👿まとめ

グリーンウッドの素晴らしい先制ゴールや、今シーズン初出場を果たしたエース ラッシュフォードの復活弾、デ・ヘアの好セーブなど、明るい話題が全くなかったわけではありませんが、レスター戦後のポグバのコメントは悲痛でしたし、チームの現状を如実に物語っていると感じました。

「正直言って、僕たちは何年間もこのような試合をやっているし、問題を見つけられていない。簡単なゴールを、愚かなゴールを許し続けている。何かを変える必要がある。でも、選手たちの気持ちなのかどうか僕にはわからない。僕たちは勝つためのメンタリティと戦術を見つける必要がある。これはゴールキーパーからベンチに座っているみんなに言えることだ。この問題を解決するために、個々で、そしてチームとして見つめ直す必要がある」

www.skysports.com

とポグバは語っています。その言葉からは、どうしたら良いのかわからなくなっていることが伺え、監督やコーチ陣から何の指針も示されていないのではないかと思わせます。

選手マネージメントには一定の評価があったスールシャールですが今シーズン、ファン・デ・ベークの件やロナウドの起用法、リンガードの扱いやショーのコンディション不良発言など、選手の管理面での粗が見えることが多くなっています。

スールシャール監督は、モウリーニョ体制時のぎちぎちに縛られた戦い方から選手達を開放し、自由に、そしてフットボールを楽しむことを奨励し3年間戦ってきました。しかし今、皮肉な事に「自由という名の放任」を与えられた選手達は迷子になっているように感じます。こういったマネジメント面の報道が増えているのは偶然ではなく、何かのサインだと思います。

今回はかなりネガティブな内容になってしまいましたが、ユナイテッドは続いていきます。今週もアタランタ戦、そしてリバプール戦とビッグマッチが待っています。スールシャール政権でかつてないほどの崖っぷちだと思いますが、ここで期待するのはやはり実際にピッチに立って戦う選手達です。彼らは間違いなく能力の高いフットボーラーです。選手たちの能力とメンタリティに期待して勝利を信じたいと思います。

監督が誰であろうとも...。

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21-22PL8 レスターvsユナイテッド スタッツ
出典:プレミアリーグ公式

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21-22PL8 試合結果
出典:ユナイテッド公式

レスター戦の結果、ユナイテッドは勝ち点14の6位に後退しています。

次の試合はチャンピオンズリーグ、GS第3回戦 オールド・トラッフォードでのアタランタ戦10月21日(木)4:00キックオフ!勝って勢いを!カモン!ユナイテッド!!

 

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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