マンチェスター・ユナイテッド大学

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【21-22PL第15節】マンチェスター・ユナイテッドvsクリスタル・パレス セクション別プレー原則と選手評価

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こんにちはMasaユナイテッドです。

 

21-22プレミアリーグ第15節。ホームでクリスタル・パレスと対戦したユナイテッド。ラングニック監督の初陣となるこの試合、開始からユナイテッドが積極的なハイプレスとカウンタープレスでゲームの主導権を握ります。前半12本のシュートを放ち、いくつかチャンスのあったユナイテッドですが、中央を固めたパレスディフェンスを崩せず得点できません。後半に入り運動量が落ち、勢いの弱まったユナイテッドに対して、パレスもセットプレーからあわやというシーンを作ります。しかし77分、ボックス手前でグリーンウッドからのパスを受けたフレッジが右足でクロス。これがミスキックとなりますが、綺麗な弧を描いてゴールに吸い込まれ(笑)、ユナイテッドが先制します。ユナイテッドは最後まで集中力を切らさず、全員でこの1点を守り切って見事ラングニックの初戦を勝利で飾りました。

 

*試合のハイライトはこちら

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今回は、ラングニック初陣の戦い振りから、セクション別のプレー原則を紐解き、選手のの評価をおこないたいと思います!

以下項目です。

👿ラインナップ

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21-22PL15 ユナイテッドvsパレス ラインナップ

 

ゴールキーパーディフェンダー

アーセナル戦ではフレッジに足を踏まれ、痛がっている間に失点するという失態を犯したデ・ヘアですが、ラングニック初陣も先発出場を果たしました。ラングニックスタイルの場合、GKに関してはハイラインとなるバックライン裏をケアすることが求められますが、パレス戦に関してはそこまで意識していたようには見えませんでした。デ・ヘアはこの試合、枠内シュート2本ともストップし、パス成功率も100%を記録しています。これまでの試合に比べ、脅かされるシーンがほとんどなかったのはディフェンスが機能していた証拠。本来はこうあるべきでしょう。キーパーに関しては、ヘンダーソンとどちらをラングニックが選択するのかも含めてテコ入れはこれからという事ですね。

センターバックにはキャプテン、マグワイアと最近の試合では安定感を見せるリンデロフをチョイスしたラングニック監督。プレーから見えるCBのプレー原則は、

★CBのプレー原則
・入ってくる縦パスは必ず迎撃する
・ビルドアップは無理に繋がず、ロングフィードも使う
・ハイプレスと連動し、高いラインを保つ

の3つ。マグワイア、リンデロフ共に素晴らしい集中を見せましたが、これまでとは比べ物にならないほどアグレッシブな守備を見せています。ハイプレスを掛ける前線に必ず連動。入ってくる縦パスには厳しく体をぶつけ阻止しにいっています。特にリンデロフスールシャール解任以降、非常に積極的で安定した守備を見せており、パレス戦もほぼノーミスのパフォーマンスを見せました。

ビルドアップに関しては、無理に繋ぐのではなく、マグワイアもリンデロフも積極的にロングフィードを試みました。マグワイア15本、リンデロフ7本のロングパスを試みていますが、裏を狙うフォワードに合わせてフィードを出す意識はかなり高かったです。特にリンデロフはラッシュフィードへのフィードを得意としており、プレー原則にマッチした能力を有していると言えるでしょう。

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サイドバックには、まだ脳震盪の影響で離脱しているショーと、アーセナル戦前に手を怪我したワン=ビサカに代わって今回もダロトとテレスの両翼に。

★SBのプレー原則
・高い位置と幅を取り、積極的に攻撃参加する
・自陣からのロングフィードフォワードにボールを供給
・クロスを積極的に入れる
・ハイプレスと連動 高い位置からプレスを掛ける

4-2-2-2システムの特徴は純粋なウィンガーを置かない事です。その為、サイドバックにはボール保持時に高い位置と幅を取ってウィングのように攻撃に参加することも求められます。そして、積極的にクロスを上げることも必要とされます。パレス戦ではダロトが3本、テレスは9本のクロスを供給しています。

さらにビルドアップではCB同様に、フォワードに直接ロングボールを送るシーンも多く、これも今までのユナイテッドではあまり見られなかったプレーだと言えるでしょう。ダロトは11本、テレスは9本のロングボールを放っています。

守備に関しても、前線のプレスとよく連動して相手ウィンガーのザハとアイウェに高い位置からタイトなマークを見せた2人。この試合の攻守のキーマンとして活躍しました。ダロトはボールを奪ってからの判断が素晴らしく、パス精度も左右両足高かったです。フレッジの得点の起点となるパスをグリーンウッドへ通してのもダロトでした。テレスも最多の105回のボールタッチを記録。気持ちの入ったプレーを見せ、ショーに宣戦布告といった印象を与えています。

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ミッドフィールダー

ダブルボランチには安定のフレッジ、マクトミネイを起用。ポグバは怪我で戦線を離脱しており、マティッチも先週ハムストリングを痛めていたというチーム事情もあったかもしれません。

ボランチのプレー原則
・自陣でのビルドアップ時、スクエアパスをしない
・ボールサイドではないボランチは下がってバランスを取る
・中央を遮断するため積極的にプレスを掛ける

スクエアパスに関しては、試合後ラングニック監督が言及した様に、フレッジ、マクトミネイ共に1本出しており、15分のマクトミネイのスクエアパスはカットされ、シュートまで持っていかれました。リスクのあるプレーであるだけでなく、ボールを縦方向に素早く動かすことを目指すラングニックスタイルでは重要な要素となります。

お互いのバランスキャリックの時よりも取るように意識されていました。キャリックの時はマクトミネイがアンカーでフレッジがボックス・トゥ・ボックスでしたが、マクトミネイも積極的に上がってましたし、その時はフレッジは下がり気味にプレーしています。逆にフレッジが前へ出る時はマクトミネイが下がるというように、バランスを見ながら前4人の攻撃的な選手をサポートする意識が高かったですね。

ハイプレスへの連動も素晴らしく、フレッジ、マクトミネイ共に中央はかなりタイトにプレッシングしました。フレッジ27回、マクトミネイ19回のプレス回数1位、2位の数字です。

この試合のMOMに選ばれたフレッジ。値千金のゴールを右足で決めました。スールシャール解任後、素晴らしいパフォーマンスを続けており、もはやチームに欠かせない存在となっています。ラングニック監督も絶賛の出来。ゴールは恐らくミスキックですが(本人はシュートと主張してます笑)。

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そしてこのシステムの要となったのが、ブルーノとサンチョのダブル10番です。4-2-2-2システムにおいて、2人の攻撃的MFは文字通り攻撃の要であると同時に、ハイプレスにおいても非常に重要度の高い役割です。試合後のラングニック監督の話でも2人を称賛しているように、非常に難しいタスクが与えられましたが上手く対応できたことが伺えます。

★攻撃的MFのプレー原則
・攻撃に関しては自由に(定期的なポジションチェンジ)
・最前線のプレスに連動する。
・相手のバックパスに対しては必ずプレスを掛ける
・ボールロスト時は必ず奪い返しに行く
・お互いの距離を開けすぎない(中央へ絞る)

攻撃に関しては、各々のキャラクターを発揮できるように、自由が与えられていた印象を受けます。サンチョはドリブル3回、キーパス2本を記録し、ブルーノはSCA最多の7回、キーパス2本を放っています。サンチョはタッチライン際にポジションを取る事も多かったですが、その際はブルーノが中央にポジションをとり、なるべく近い距離でプレーする事を意識していたように思います。結局得点に結びつくプレーはできず、それぞれグリーンウッドとファン・デ・ベークと交代になりましたが、新たな役割をこなせたと思います。

守備面に関しては、献身的なハイプレスが目立ちました。前半30分頃まではハイプレスが機能しましたが、ブルーノの積極的なプレッシングは印象に残るものでしたね。ブルーノは16回のプレスを慣行。これはチーム4番目の数字です。サンチョもしっかりプレスやカウンタープレスができており、ラングニックスタイルに問題なく適応できる印象を与えました。

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フォワード

2トップを組んだロナウドとラッシュフォード。ラングニック監督の話からすると、この4-2-2-2システムの大きな目的はロナウドを孤立させないためであるという事です。ラッシュフォードをパートナーにし、その後ろをブルーノとサンチョが支える事で、スールシャール時代は孤立しがちだったロナウドを攻撃の流れに関与しやすくする狙いがあったようです。

フォワードのプレー原則
・ライン裏への飛び出しを積極的に狙う
・プレスのスイッチ役となる

とにかく目立ったのは裏を取る動きです。ラッシュフォードもロナウドも再三に渡り飛び出しを狙いました。18分のブルーノのパスに抜け出したロナウドの動きは素晴らしかったですし、22分にはリンデロフのロングフィードにラッシュフォードが裏を取って受けて、ロナウドへラストパスを送っています。興味深いのはラッシュフォードは1本もシュートを打っていない事。その代りSCAはブルーノ次ぐ5回、キーパスは最多の3本放っている事からも分かる通り、パレス戦のラッシュフォードはアシスト役に回ったということでしょう。一方のロナウドは攻撃の選手としてはブルーノの77回に次ぐ、55回のボールタッチを記録ロナウドを孤立させないという目的は達成できている事がわかります。しかしながらロナウドは、シュートを5本打って決められませんでした。そしてそのすべては前半に記録しています。

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ハイプレスに関しても、2人はプレスのスイッチャーとしてサボらずに掛けていました。ロナウド11回、ラッシュフォードも10回のプレスを記録。流石に後半はアグレッシブなハイプレスは鳴りを潜めましたが、充分に合格点でしょう。ロナウドアディショナルタイムに、自陣まで戻って守備をする献身性も見せましたね。

 

👿まとめ

前節アーセナル戦と同様のイレブンで臨んだラングニック初陣は、システムをラングニックの代名詞である4-2-2-2へと変更し、選手特性にあった配置とプレー原則を準備しました。前半から非常にアグレッシブなプレスで相手の自由を奪い、ほとんど敵陣でプレーを続けるハイテンションな試合となりました。プレスにより攻守を繋ぎ、奪ったら縦に早く攻め込むスタイルはまさにラングニック監督の目指すスタイルでしょう。パレスはその圧に押され、ボールを持ってもすぐに奪い返されるか、パスミスでボールロストしており、プレスによって試合の主導権を握り、ゲームをコントロールできたことは評価に値します

ラングニック監督自身も、ここまでできるとは思っていなかったようですが、キャリック暫定監督がハイプレスと守備意識を改善していた事も影響したのではないかと思います。しかしながらプレスの迫力は全然違いました。プレスを掛ける目的がただ寄せるだけではなくて、「ボールを奪う」ことだという意識が強くされていたように思います。あれだけ連動してプレスを掛け、敵陣に相手を押し込めてゴールから遠ざければ自ずと失点の確率は低くなりますね。

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ユナイテッドサポーターは、ラングニックスタイルを熱狂的に迎えました。スコアこそ1-0で、崩しのアイデアに乏しく、後半は運動量も落ち迫力がなくなったとはいえ、多くのサポーターは満足したでしょう。それは、このスタイルがユナイテッドサポーターが長年望んでいたスタイルに近いからではないでしょうか。相手をハイスピード、ハイテンション、ハイテンポで圧倒するフットボール。これはサー・アレックス時代のユナイテッドを思い起こさせるものがあります。懐かしい感じがするけど革新的。そんなラングニックに早くも虜ですね(笑)。僅か1日のトレーニングとほんの少しのシステム変更だけで、これだけ内容に違いを出したラングニックに期待は高まります。そして、それに応えた選手達も評価に値するクリスタル・パレス戦でした。

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21-22PL15 ユナイテッドvsパレス スタッツ
出典:プレミアリーグ公式

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21-22PL15 試合結果
出典:ユナイテッド公式

この結果、ユナイテッドは4位ハマーズと勝ち点3差の6位に着けています。

次の試合はCL第6回戦 オールド・トラッフォードでのヤング・ボーイズ戦。12月9日(木)5:00キックオフ。勝ち抜けが決まっているので、大幅なローテーションが予想されます。カモン!ユナイテッド!!

 

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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