マンチェスター・ユナイテッド大学

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【20-21FAカップ準々決勝】レスター・シティvsマンチェスター・ユナイテッド 4つの敗因

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こんにちはMasaユナイテッドです。

 

FAカップ準々決勝、アウェイ、キングパワー・スタジアムでレスター・シティと対戦したユナイテッド。試合は開始からレスターのハイプレスに苦しみ、思うようにボール保持できないユナイテッド。24分に、ユナイテッドのビルドアップのミスからイヘアナチョに決められ先制を許します。ユナイテッドも38分に、左サイドの連携からグリーンウッドが決めて同点としますが、後半52分にティーレマンに決められ追加点を許します。64分に、ブルーノ、ショー、マクトミネイ、カバーニと一気に選手交代し巻き返しを図りますが、78分にセットプレーから再びイヘアナチョに決められ失点。3-1で敗れFAカップからここで敗退となりました

試合の詳細はユナイテッド公式をご覧下さい。

www.manutd.com

今回はこの試合の敗因を4つ挙げて振り返ります。

以下項目です。

 👿ラインナップ

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レスターvsユナイテッド ラインナップ

ベンチメンバー
レスター:ウォード、アマーティ、フクス、ダレイ=キャンベル、トーマス、プラート、メンディ、レシャベラ、チョーダリー
ユナイテッド:デ・ヘア、ショー、ウィリアムズ、トゥアンゼベ、マクトミネイ、カバーニ、ジェームズ、ディアロ

①メンバー選考

まず1つ目は先発メンバー

木曜日にミラノでヨーロッパリーグを戦ったユナイテッド。中2日で迎えたFAカップは先発メンバーを5人入替えて臨みました。ポグバミラン戦の後半から出場し得点を挙げる活躍を見せましたが、怪我からの復帰2戦目になります。さらにファン・デ・ベーク、マルシャルも怪我からの復帰。中盤にはフレッジマティッチ。左のSBにはショーを休ませてテレスを先発させました。

結果論ですが、この先発ローテーションが上手く機能しなかった事が敗因の1つになってしまいました。ローテーションで出た選手が軒並み低パフォーマンス。ポグバは動きにキレがなく、マルシャルは相変わらず運動量不足。ファン・デ・ベークはリスクを避けるパスばかりで違いを作り出せず。マティッチは動きの質、量ともに足りませんでした。テレスは頑張ってはいましたがショーの穴を埋めるには不十分でした。

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相手は1週間休養があったレスター。3-4-1-2と5-3-2、4-4-1-1の可変システムで組織立った動きを仕掛けてくるレスターに上手く対応できませんでした。フィジカル、インテンシティ、メンタリティ、どれをとっても勝っている要素がなく、正に「力負け」といった印象を受けます。

過密日程を戦っていく中で、ローテーションは必ず必要になる要素の1つです。しかし、スールシャール監督は「ゲーム感覚」的にローテーションをおこなった感が否めず、ローテーションするにしてももう少し、戦術的な狙いとゲームプランに即した選手選考が必要だったのでは?と思います。正直この先発メンバーからはどうやってプレスを掛けるのか、どうやって得点を取りに行くのかがほとんど見えなかったですね。

②自陣でのボールロスト

2つ目は、あまりに多すぎた自陣でのボールロストです。

実際、どのぐらい自陣でボールを失ったのかはわからないのですが、ボールロストが多かったのは誰の目にも明らかでしょう。トータルのボールロストは127回になっています(レスターは119回)。インターセプトはレスター14回、ユナイテッド7回とレスターが圧倒しています。

ユナイテッドと対戦する多くのチームは、ユナイテッドのビルドアップをサイドへ誘導し、ボールを奪うようにプレッシングをデザインすることが多いですが、レスターが狙ったのは「挟み討ち」。ユナイテッドのビルドアップに対して中盤の選手の素早い寄せと、前線の選手のプレスバックの動きで挟んでボールを奪います。さらに、システムの関係上、マンツーマンで対応できるので、パスの出しどころは全てマークされているという構造上の問題もありました。

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1失点目のフレッジパスミスは、確かにマグワイアのパスも悪かったですが、それまでにもフレッジは数回ボールロストを繰り返していて、レスターはフレッジの所を狙っていた可能性は十分にあります。スールシャール監督は試合後

「後方から組み立てるように、選手に指示している我々は安定したプレーができていたし、これまで良かった。今までのやり方でチームの土台になるものを築けている。時には間違うこともあるが、それは許容できるもの。誰でもミスは犯す。勝つ時も、負ける時も、我々はチーム全員で取り組んでいる」

と語り、フレッジのミスを責めない姿勢をしめしています。しかし、プレミアでの試合でも、以前指摘した様にフィジカルで負けるシーンが散見されているフレッジミラン戦のパフォーマンスは良かったですが、マティッチとのコンビ、右の中盤での出場という事も低パフォーマンスの一因だった可能性は否めません。

ユナイテッドのビルドアップ不全はパス成功率に表れています。起点となるマグワイアの成功率が87%(通常90%台)、テレス67%、マティッチ74%と特に左サイドの3人がかなり低くなっています。

 

③前線からのプレス不足

3つ目はプレッシングに関してです。

基本的に3-4-1-2でビルドアップするレスターに対しては、マンツーマンでハメる事ができるはずのユナイテッドでしたが、レスターはフォファナを右のSBにスライドして4バックを作り、4枚+エンディディの5枚でのビルドアプに可変します。これに対してユナイテッドは、マルシャル、ポグバ、ファン・デ・ベーク、グリーンウッドの前線4枚での対応になるため数的不利の状態に。それに加えて、この4人のプレスが緩慢でスイッチや狙いも見られなかったので、ほとんどレスターにプレッシャーを掛けられませんでした。

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レスターのビルドアップ

ソリッドなディフェンスを見せる好調時のユナイテッド(シティ戦やミラン戦)は明らかにこの前プレが鋭いです。前からのプレスによって後ろの選手達もパスコースが限定されているので対応しやすくなっているのですが、レスター戦はこれが出来ていませんでした。グリーンウッドも、トップの時ほどの献身性は見れらませんでしたし、ファン・デ・ベークもエンディディを見ているとはいえ、積極的なボール奪取を狙っているようには見えなかったですね。

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加えて、フレッジ、マティッチの中盤のフィルターも掛かっておらず、2失点目は簡単にワンツーで2人の間を抜け出されティーレマンに決められています。後半、マクトミネイが入ったことで中盤のインテンシティは上がりましたが、フレッジとマティッチの低パフォーマンスはこの試合の大きな敗因だと思います。

 

④セットプレー

4つ目はセットプレーからの失点

78分、セットプレーから失点し、3点目を献上したユナイテッド。またしても今シーズン課題のセットプレーからの失点となりました。大外にいたイヘアナチョに対するマークが甘く、マクトミネイがファーにいましたがフリーでヘディングされました。ユナイテッドは被セットプレー時、ニアサイドにFWの選手を立たせます。この試合ではグリーンウッドが1人で壁になり、ニアポストにブルーノが立っていました。そのニアサイドを狙われる事が多いので、ユナイテッド側もそこを警戒していたのは明らかでしたね。ファーからフォファナがニアに走り込む動きをしたため、多くの選手がニアに意識が向きました。

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しかしオルブライトンが蹴ったのはファー。完全にユナイテッドの裏をかいたデザインされたセットプレーだったという印象を受けました。ユナイテッドは中央にマグワイア、リンデロフ、カバーニ、マティッチという上背があり、空中戦に強い選手を配置し、エバンス、ソユンチュ、フォファナに対抗しようとしていました。今回のセットプレーでは、今までの試合の様なミスマッチはなかったですが、レスターの方が1枚上手だったということでしょう。

プレミアリーグでは、総失点数32のうち7失点をセットプレーから喫しているユナイテッド。改善しようとはしていますが、まだまだ後手を踏んでいる印象を与えてしまいました。

👿まとめ

 グリーンウッドの同点ゴールの一連の流れは素晴らしかったですが、リーグ戦で2位を争っているライバルに「力負け」といった内容になってしまいました。もちろん、日程的に中2日のユナイテッドと中6日のレスターという言い訳はあるかもしれません。ユナイテッドは動きにシャープさがなかった一方で、レスターはしっかり準備されていてハイプレスが1試合を通して機能していました。

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しかし、3失点の中身を見てみると、ビルドアップのミス、シュートに対する寄せの甘さ、セットプレーと今シーズン何度も繰り返している形での失点で、それまでの公式戦11試合でわずかに3失点と堅守を誇っていた守備は脆くも崩壊しました。逆を言えば、レスターはユナイテッドの弱点を狙った戦術で挑み、見事に成功させました。ユナイテッドはそれに対するインテンシティもメンタリティも不足していたという事です。

ローテーションで出場した選手のクオリティ不足は、後半64分に出てきた4人によって際立ったものになってしまったことも皮肉です。結果的には選手交代後にも巻き返しができたわけではないですが、チームの動きは良くなりました。カップ戦では、やや戦力を落として挑むのは仕方のない部分もありますが、レスターという質の高いチームに対して本気で勝ちにいくのであれば、もう少しスタメン選考を慎重におこなうべきだったのではないでしょうか?

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試合結果
出典:ユナイテッド公式

この結果、今シーズンの国内カップ戦2つ共に敗退となったユナイテッド。着実にチームは成長していますが、やはりそろそろタイトルを取りたいところです。FAカップはその可能性が高かった大会ですが、残念な結果に終わってしまいましたね。こうなったらヨーロッパ・リーグのタイトルを全力で狙ってほしいですが、スールシャール監督のカップ戦軽視の発言が自分たちの首を絞めないようにしてほしいと思います。

これで一端クラブでの戦いは中断。代表戦に入ります。次のユナイテッドの試合は4月5日(月)3:30から、オールドトラッフォードでのブライトン戦になります。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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