マンチェスター・ユナイテッド大学

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【20-21PL第34節】マンチェスター・ユナイテッドvsリバプール マッチレビュー

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こんにちはMasaユナイテッドです。

 

プレミアリーグ第34節 5月2日のユナイテッドサポーターによる、オーナーへの抗議活動のため延期となっていたリバプールオールド・トラッフォードでのライバル対決となりました。試合は、前半9分にユナイテッドの右サイドの崩しから、ブルーノが決めて先制に成功します。しかし、それ以降はリバプールが巧みなビルドアップからペースを掴み、33分にセットプレーの流れからジョタに決められ同点とされます。前半アディショナルタイムには、再びセットプレーからフィルミーノに決められ、1-2で前半を折り返します。後半反撃に出たかったユナイテッドですが、47分に自陣でのミスからボールを奪われ、フィルミーノに決められ3失点目を喫します。63分に好調グリーウッドを投入し、流れを引き寄せたユナイテッドは、68分に縦の早い攻撃から最後はラッシュフォードが決めて2-3に。86分にはマティッチを入れて同点ゴールを目指しますが、89分、カウンターからサラーに決められて4失点目。試合は2-4でリバプールが勝利ユナイテッドは今シーズン初の連敗となりました。

試合の詳細はユナイテッド公式をご覧下さい。

www.manutd.com

今回はこの試合のマッチレビューです。

以下項目です。

 👿ラインナップ

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ユナイテッドvsリバプール ラインナップ 第34節

ベンチメンバー
ユナイテッド:デ・ヘア、テレス、トゥアンゼベ、ウィリアムズ、マティッチ、マタ、ファン・デ・ベーク、グリーンウッド、アマド
リバプールケレハー、アドリアン、ツィミカス、Nウィリアムズ、ジョーンズ、シャチリ、ウッドバーン、オリギ、マネ

 

①前半

1-1.それぞれの狙い

4-2-3-1のユナイテッドと4-3-3のリバプールの対戦。何度も対戦していますが、このフォーメーションはお互いに噛み合うのが前提となります。開始から予想通り、個々のマッチアップがハッキリしている形。この場合は切り替えの早さが攻略の鍵になります。特に、チームのプレースタイルからもリバプールは切り替えの意識が高く試合に入りました。2分のショーのパスがカットされ、一気にゴール前のフィルミーノにパスを通され、シュートを打たれた場面はリバプールの狙いがハッキリ見えたシーンでした。

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フォーメーションの噛み合い

一方のユナイテッドは、FAカップ4回戦のリバプール戦で、カウンター戦略がハマり見事な勝利を挙げた試合とは少し違うアプローチを取っていました。もちろん武器として、右WGに入ったラッシュフォードのカウンターは狙いますが、左にポグバを使い、ある程度ポゼッションでの崩しにも対応できるようにしていました。そして、狙ったのはリバプール3センターの両脇のスペース。ここをラッシュフォード、ポグバ、ワン=ビサカ、ショーが使うという事を意識していました。9分の先制のシーンはポグバから右のラッシュフォードへのパスからでしたが、このスペースを使って、ワン=ビサカがインナーラップする事に成功しています。

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ユナイテッドの狙い

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1-2.リバプールのギャップの作り方

15分ごろから、先制したことでリバプールがボールを持ちにいき、ユナイテッドはやや押し込まれてラインが下がり始めます。それまでフォーメーションの噛み合いで、ギャップが生まれにくい状況でしたが、リバプール配置を変えてビルドアップを開始します。特に顕著だったのが、ワイナルドゥム、ジョタ、フィルミーノの3人。

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ワイナルドゥムは組立で1列下がってファビーニョとダブルボランチを形成。ユナイテッドのカバーニ、ブルーノのプレスを無効化します。そして、ジョタがインナーレーンに入り込みワン=ビサカとマクトミネイに選択を迫り、ロバートソンの押し上げを助けます。フィルミーノは、フレッジの位置まで降りる事で、その背後のスペースをサラーへ提供。さらにアゴをフリーにして、そこをポグバがケアに来ることでアレクサンダー=アーノルドをフリーにします。

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リバプールのギャップの作り方

このリバプールのビルドアップに対してユナイテッドは対応が後手後手になっていましたし、レベルの差を見せつけられていたフェーズでした。ビルドアップの場面で、せいぜいポグバやブルーノがファジーなポジションを取るぐらいで、ボールの出しどころに苦労するユナイテッドとは大きな差があると思います。

1-3.ユナイテッドのポジトラvsリバプールのネガトラ

押し込まれる展開から、33分にコーナーキックからの流れでジョタに決められ同点にされます。またしてもセットプレーからの失点でしたが、マークのズレやミスマッチがあったというよりは、この時間帯のリバプールの気迫勝ちです。ユナイテッドはかなり押し込まれ劣勢の状態が続きました。こうなるとユナイテッドはカウンターを狙う事になります。ラッシュフォードを前線に残し気味にし、虎視眈々とチャンスを伺います。

しかし、リバプールも自慢のゲーゲンプレスで、ユナイテッドに自由にパスを出させません。特にフレッジ、マクトミネイの所は潰されることが多く、中央でビルドアップできず、ショーの強引な持ち上がりや、雑なロングボールを蹴らさせるシーンが多くなります。この時間帯はリバプールのネガトラがユナイテッドのポジトラを上回る展開でした。

そして、アディショナルタイムの48分、またしてもセットプレーからフィルミーノにヘディングで決められ逆転されます。アレクサンダー=アーノルドのキックは完璧でしたが、失点の時間帯は最悪でしたね。

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②後半

2-1.裏目に出るユナイテッドの狙い

ハーフタイムを挟んで、別チームに生まれ変わる事も多いユナイテッド。リバプール戦は、後半の修正が裏目に出る事になります。後半開始早々の47分にフィルミーノに3点目を奪われますが、これはユナイテッドのビルドアップのミスからでした。キーパーからのリスタートの場面で、ユナイテッドは後方からのつなぎを選択。フレッジのサイドへのパスがカットされ、一度は取り返しますがショーの持ち上がりもカットされアレクサンダー=アーノルドにシュートを打たれます。このシュートをヘンダーソンがキャッチできなかったところをフィルミーノに詰められ決められました。

ユナイテッドは後半、後方から繋いでいこうとする意識を強めます。これは3失点目以降も続きますが、リバプールの重心を上げさせ、前線にカウンターのスペースを作ることを狙ったと思います。確かにリバプールの第1プレスラインを掻い潜る事ができれば、決定機を作れる可能性が高くなります。しかし、リバプールのプレスのハメ方、インテンシティはユナイテッドを上回っていました。さらに、この失点でワイナルドゥムとチアゴのポジションを変えたのも、クロップのしたたかさを表しています。フレッジのところは「狙える」という事です。

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ユナイテッドの中盤センター、マクトミネイとフレッジスールシャール監督の1stチョイスであり、強豪との試合で重用されていますが、この2人から効果的な展開でボールを前進させることができないことは大きな課題です。プレスを回避するようなポジショニングの調整がチームとしてできない以上、ビルドアップの場面でショーに頼る事が多くなり、そのショーを封じられれば、かなり苦しくなることは明らかです。59分にもフレッジパスミスからジョタにポスト直撃のシュートを打たれています。63分に真っ先に交代させられますが、この判断は妥当でしょう。

2-2.流れを変えた配置換え

63分、フレッジに代わってピッチに立ったグリーンウッド。ヴィラ戦、レスター戦と先発しそれぞれ65分間プレー。ゴールを挙げている19歳は絶好調。ピッチに入るや否やユナイテッドに流れを引き寄せます。グリーンウッドの投入により、ポグバが中盤センターに下がり、ラッシュフォードが左WGに移動しますが、中盤でのポグバのキープ力と展開力により状況が変化し、ショーの上がりやラッシュフォードの裏への抜け出し、ワン=ビサカの上がりなど、本来の動きになっていきました。

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ユナイテッドの配置換え

67分にラッシュフォードのゴールで1点返しますが、その後も完全にユナイテッドの流れ。グリーンウッドは70分にゴール前で2度決定機を迎えましたが決められませんでした。このシーンは、グリーンウッドの大きなサイドチェンジから始まりますが、ショーがようやく深くまで侵入できたシーン。ある意味これで決められなかった事が試合を決定づける事になったかもしれません。

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2-3.ラスト15分

その後74分に、リバプールマネをジョタに代えて投入。いくら調子を落としているとはいえ、ポジトラの場面でのマネのスピードは脅威。手数を掛けずにカウンター気味に攻撃するリバプールに、ユナイテッドは警戒が必要になっていきます。ラスト15分は一進一退の攻防が続きますが、リバプールが結構前線に長いボールを送っていたのが意外でした。小柄な前線に対してはあまり意味がないように思いましたが、単純に陣地回復と、ユナイテッドの守備陣に疲労を与え、自分たちは体力を温存する効果はあったかもしれません。

86分にユナイテッドは、バイリーに代えてマティッチを入れ、マクトミネイをCBに下げます。中1日で出場したバイリーはここが限度だったかもしれません。しかし、このマティッチ投入が4失点目へと繋がります。中盤で囲まれボールを取られ、サラーに独走を許してゴールを決めれらました。

ユナイテッドはなんとか同点に追いつきたかったですが、ラストプレーのポグバからのパスに抜け出したラッシュフォードのシュートも決まらず。4失点目で力尽きてしまいました。

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👿まとめ

絶対に勝つ必要があったリバプールと、勝たなくてもよかったユナイテッドの試合。そういう見方もあったライバル対決でしたが、もちろん選手や監督を始め、チームは全力で戦ったと思います。しかし、終わってみれば4失点を喫し、攻撃、守備、ポジトラ、ネガトラの4つのフェーズ全てで力の差を見せつけられた試合でもありました。支配率はユナイテッドが53%と上回りましたが、枠内シュートはユナイテッドわずかに3本。リバプール8本でした。ゴール期待値(xG)はユナイテッド1.71、リバプール2.94。そして何より印象的なスタッツはプレス回数。ユナイテッドの179回に対してリバプール296回を記録しています。

今シーズンは、リバプールにとって厳しいシーズンで、コンディション不調や主力の離脱に泣かされたところもありますが、昨シーズン王者としてのクオリティの高さは有したままであり、間違いなく来シーズンは優勝争いに加わってくることを予感させました。

ユナイテッドの選手たちは気を抜いたわけではなく、マグワイア離脱の影響が全くなかったとも言いませんが、やはりリバプールの方が気迫で勝っていたのも事実です。試合後、例によってロイ・キーンがブルーノを「今夜はピッチで試合の半分も泣いて過ごした」と酷評。ヘンダーソンにも「ゴールマウスで小さく見える」と苦言を呈し、ショーやフレッジを「学生レベルのミス」批判。フレッジとマクトミネイについては「彼らが中盤にいる限り、ユナイテッドは主要タイトルを獲得できない」と痛烈に批判しています。これを「老害のたわごと(笑)」で片付けられないところもあり、言葉が荒々しいですが、言っていることは的を得ているところもあります。

クロップ監督は、ゲーゲンプレスやビルドアップの配置転換など功を奏した一方、スールシャール監督は、ポグバの左サイドやビルドアップに拘り過ぎるなど、狙いがハマらず戦術的にはクロップが上回ったとも言えます。しかし失点シーンについては、ユナイテッドの自滅感があるのも否定できません。攻撃に関しても、前半5分のカバーニ、後半のグルーンウッドの決定機を決めていればという悔いもあり、負けても順位への影響は小さいとは言え、ここへきての連敗は少し流れが悪いですね。

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ユナイテッドvsリバプール スタッツ 第34節
出典:プレミアリーグ公式

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第34節試合結果
出典:ユナイテッド公式

この結果、ユナイテッドは2位をまだ確定できていません。3位レスターとは4ポイント差。残りは2試合になります。5月19日にユナイテッドはフラム戦、レスターはチェルシー戦を戦いますが、ユナイテッドの方が時間は先です。とにかく勝って2位を決めてしまいたいですね。

次節はオールド・トラッフォードでのフラム戦。5月19日(水)2:00キックオフ。しっかり勝ってシーズンを締めくくり、EL決勝に照準を合わせたいですね!カモン!ユナイテッド!!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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