マンチェスター・ユナイテッド大学

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【21-22夏の移籍情報】ジェイドン・サンチョ徹底分析【ユナイテッドへの適合性は?】

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 こんにちはMasaユナイテッドです。

 

6月9日、いよいよ21-22シーズン夏の移籍マーケットが開幕しました

今年もユナイテッドは、複数ポジションで補強の必要があり、多くの獲得候補の名前が挙がっています。

 *補強ポイントについてはこちらの記事を参照!

manchesterutddaigaku.hatenablog.com

 今回はその中でもNo.1ターゲットであるドルトムントの21歳ウィンガー、ジェイドン・サンチョをピックアップ。彼の20-21シーズンのスタッツやプレースタイルから、ユナイテッドが欲しがる理由、チームへの適合性に関して考察します!

以下項目です。

①20-21シーズンスタッツ(ブンデスリーガ

ゴール&アシスト・・・26試合8G12A*アシストランキング4位
ペナルティエリアへのパス・・・82(1位)
キーパス・・・67(5位)
SCA/90分・・・5.46(2位)
GCA/90分・・・0.96(3位)
ドリブル成功・・・77回(3位)
ファイナルサードへのドリブル・・・81(1位)
ペナルティエリアへのドリブル・・・51(1位)

fbref.com

上記は20-21シーズン、ブンデスリーガでの主なサンチョのスタッツです。今シーズンは、シーズン序盤にパフォーマンスが低下していた事や、終盤の怪我での離脱などもあり12アシストでランキング4位に終わっていますが、18-19シーズンは14A、19-20シーズンは16Aと、それぞれ1位、2位の成績を誇っています。3シーズン連続で10アシスト以上しているのは立派の一言。

ブンデスリーガで「アシストキング」と呼ばれるサンチョ。17-18シーズンにドイツにやってきた21歳は、ドルトムントで137試合に出場し50G64Aを達成しました。近年、ヨーロッパでもっとも有望なアタッカーの1人と言われ、今シーズンのスタッツからもそのクオリティの高さが伺えます。ドルトムントの攻撃において、いかにサンチョが重要な存在であるか。それはまるでユナイテッドにおけるブルーノの存在と似ていると言えるかもしれません。次項では、サンチョのプレースタイルを掘り下げます。

 

②プレースタイル

2-1.アシスト能力

まずはアシスト能力。チャンスメイクに関して見ていきます。ヨーロッパにおいて、優れたクリエイターと言われるサンチョですが、基本的に左右のWGでのプレーが多くなっています。サイドバックがボールを持っているときは、サンチョはハーフスペースにポジショニングします。これにより、ボールを受けやすくなるのはもちろん、ボールを受けた後も複数のパスコースを持つことになり、チャンスメイクしやすくなります。

今シーズンのブンデスリーガでは、SCAは90分当たり5.46回。GCAは0.96回記録し、リーグでそれぞれ2位と3位の好成績を収めています。90分当たりのキーパスは2.7本。これはブルーノの2.6本を上回ります。さらに、ブルーノのビッグチャンス・クリエイトは8回だったのに対してサンチョは14回記録しています。

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サンチョはウィンガーですが、クロスボールによるアシストを量産するタイプではありません。サンチョはルーパスでのチャンスメイクを得意としており、ペナルティエリア内へのパスはリーグ最多の82本を記録しています。ハーフスペースでボールを受けて前を向き、スルーパスを狙うというのがサンチョのプレーの真骨頂と言えます。

左サイドの時には、左のハーフスペースから右足で斜めにクロスを入れるプレーもよく見られます。この辺りのチャンスメイク方法の選択に関しては10番的であり、チームの中で「ハブ」としての役割を担うという意味でブルーノと共通する部分があります。そして、ジェームズやグリーンウッドとはタイプが異なると言えそうですね。

2-2.局面打開能力

サンチョのプレースタイルの最大の特徴はドリブルによる局面打開です。路上サッカーで培ったドリブルテクニックとボールコントロールは、サンチョの最大の強み。ドリブル成功回数はリーグ3位の77回を記録しています。ドルトムントはボールの前進に関してサンチョを頼りにしている部分が大きいです。サンチョのプログレッシブ・キャリー(前方へのドリブル)は10.4回/90分ゲレーロの10.5回に次ぐチーム2位。ペナルティボックス内へのドリブルは2.23/90分でチームトップの数字をマーク。さらにファイナルサードへのドリブル回数も、リーグNo.1の数字を叩き出しています。

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抜群のドリブルテクニックを誇るサンチョは、今シーズン、ブンデスで最も優れたドリブラーの1人。ボールは足に吸い付いているかのように離れず、緩急とテクニックディフェンダーを躱していきます。複数に囲まれても慌てず、ボールを少しスライドさせてスペースを作り出します。そのサンチョのドリブルは、相手ディフェンダーを引き付け、それにより味方のアタッカーはスペースを見つける事ができます。今シーズンの、ドルトムントではその恩恵をホーランが受けました。サンチョからのアシストで6ゴール決めています。

ユナイテッドのドリブル部門で、最も成績が良いのはラッシュフォードです。ドリブル成功回数は2.72/90分。一方のサンチョは3.97/90分となっています。両者ともに、リーグを代表するドリブラーと言えますが、ラッシュフォードは広いスペースを使ってスピードでぶち抜くタイプ。狭いスペースを緩急とテクニックで掻い潜るのがサンチョのスタイルという違いがあります。

 

③サンチョ獲得の利点と適合性

最後に見ていくのは、肝心のユナイテッドへの適合性です。19-20シーズンの移籍市場でもサンチョ獲得を試みたユナイテッド。2年連続で執拗に獲得を狙う理由をまとめると

イングランド人で若い
✔ワールドクラスのクオリティを持つ
✔右WGを主戦場とする

というのが主な理由です。イングランド人であるというのは、ホームグロウンの観点からも重要であると同時に、チームへのフィットスピードという意味でも重要です。サウスロンドンで生まれ、ワトフォードFCでサッカーを始め、シティのアカデミーにも所属したサンチョは、ラッシュフォードの親友でもあります。21-22シーズン、タイトルを狙うユナイテッドにとって、即座にチームにフィットできる可能性の高いサンチョは魅力的です。

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プレースタイルの項で見てきたように、サンチョのクオリティは非常に高いです。ユナイテッドの長年の「低いブロックを崩す」という課題を克服するためにも、サイドのクリエイターであるサンチョの能力は役立つはず(当ブログでも何度か、ドリブルで局面打開できる選手の不在が、ユナイテッドの攻撃の停滞を招いていると指摘しています)。さらに、プレーメイカーでもあるサンチョは、ブルーノの負担を減らすという意味でも価値があります。

 *参考記事はこちら

manchesterutddaigaku.hatenablog.com

そして、これも長年の課題である、生粋の右サイドの選手がいないという問題もサンチョは解決できます。現スカッドでは、主にグリーンウッドがスタメンの座を掴んでいると言って良いでしょう。しかし、グリーンウッドはご存じの通りゴールスコアラーです。サイドからボックス内に侵入しシュートを打つというのがグリーンウッドの理想とするプレーです。サイドからハーフスペースに侵入し、ドリブルやSBとの連携、ラストパスを得意とするサンチョとはタイプが根本的に違います。簡単に両者を比較してみます。

*全て90分当たり
ボックス内へのパス・・・(Gr)0.84 (Sa)3.58(↑)
クロス・・・(Gr)1.49 (Sa)2.27(↑)
シュート・・・(Gr)3.32(↑) (Sa)2.23
ボックス内へのドリブル・・・(Gr)1.73 (Sa)2.23(↑)
タックル&インターセプト・・・(Gr)1.39(↑) (Sa)1.31
プレス・・・(Gr)13(↑) (Sa)11.1

ご覧いただいてわかる通り、プレイメイキングの部門ではあきらかにサンチョの方が優れており、クリエイティブである事がわかります。一方で、シュートと守備的な局面ではグリーンウッドの方に軍配が上がります。対戦相手との相性によって、両者を使い分ける事が可能になりますし、長期的にグリーンウッドをストライカとして考えているのであれば、トップでの起用を優先する事も可能になります。さらに、信頼できるウィンガーを右に置くことで、ワン=ビサカの攻撃的負担を低減し、守備に専念できるという利点もあります。

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一部では、サンチョの獲得がグリーンウッドの成長の妨げになるのでは?と懸念する声もあります。しかし、これはビッグクラブではどこでも起こり得ることであり、同じポジションにクオリティの高い複数の選手を有する事は、決してチームにとってマイナスになりません。ましてや、年間最大60試合近くを戦うビッグクラブでは、むしろ必要な事でもあります。ユナイテッドが近年、ローテーションする事で戦力が下がるという問題の為にタイトルを逃している事を忘れてはいけません。

以上がサンチョ獲得の利点であり、適合性にも問題がないことを示しています。仮にサンチョ獲得となれば、ラッシュフォード、グリーンウッド、サンチョ、ジェームズ、アマドというタイプの異なる5人のウィンガーを有することになります。さらに、このポジションに、マタ、ポグバ、マルシャルも使えるとなれば、世界屈指の両サイドが完成することになります。

20-21シーズンのように、満身創痍のラッシュフォードを使い続けなければならないというシチュエーションもなくなるでしょう。

 

👿まとめ

これを書いている6月13日現在ユナイテッドは、サンチョと2026年までの契約と給与面で個人合意していると一部報道で言われています。しかし、ドルトムントとのクラブ間交渉では、ユナイテッドの6700万ポンドのオファーは拒否され、ドルトムント側は7750万ポンド+425万ポンドの追加ボーナスを要求。さらに、支払期間もユナイテッドは5年なのに対してドルトムントは4年を希望していると報じられています(ソース:BBC)。

www.bbc.com

現在ユナイテッドはこの条件の差を埋めるための、次なるオファーを検討していると思われますが、昨シーズンと同じ轍を踏んではいけません。ドルトムントが折れて減額してくれる可能性は低いと思います。新FDと新TDを据え新体制となったユナイテッドの移籍部門。今その真価を見せなくていつ見せるのでしょう?相変わらず交渉自体はマット・ジャッジが行っているのかもしれませんが、交渉戦略はFDのジョン・マートフが作っているはず。

昨シーズンのように、永遠クラブ間合意できずに移籍期間が終了する事態だけは避けなければいけません。ユナイテッドはサンチョ獲得に失敗した場合の代役として、バイエルンのコマンやバルサデンベレなどをピックアップしていると言われていますが、恐らくドルトムントを焦らせるために流している情報だと思います。あくまでもサンチョが最大のターゲットであり、今シーズンこそは獲得できると期待しています。

まだ移籍が決まっていない段階で、このような記事を上げて、ドルトムントファンの方に不快な思いをさせてしまったらすみません。また、ユナイテッドファンの方も、期待させておいて、今年もサンチョが来なければすみません(笑)!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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