マンチェスター・ユナイテッド大学

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【21-22プレシーズンマッチ】ダービー・カウンティvsマンチェスター・ユナイテッド マッチレビュー

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こんにちはMasaユナイテッドです。

 

いよいよ21-22シーズンのプレシーズンマッチが始まりました!初戦はウェイン・ルーニー監督率いるダービー・カウンティ(チャンピオンシップ所属)との対戦に。試合は前半18分にチョンのゴールでユナイテッドが先制。メンバーを大幅に入れ替えた後半58分にはペリストリのゴールで追加点を上げます。その後68分にダービーもカジム・リチャーズのゴールで1点返しますが、試合は1-2でユナイテッドの勝利。プレシーズン初戦を白星で飾りました。

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今回はダービー戦のマッチレビューです!

以下項目です。

①前半

1-1.前半ラインナップ

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21-22PSM ダービーvsユナイテッド 前半

1-2.前半の戦術ポイント

前半の戦術的に気になったポイントをいくつか挙げてみます。

✔昨シーズンと同じ4-2-3-1
✔前線4人孤立
✔無難なビルドアップ
✔ワン=ビサカ上がらない
✔セットプレー、クロス対応変化なし

まずはフォーメーション 。先日、スールシャール監督は新シーズンに向けて4-3-3フォーメーションを採用する可能性を示唆していました。プレシーズンでも試すことも考えられますが、ダービー戦前半は昨シーズンと同じ4-2-3-1でした。中盤センターはガーナーとレヴィットのコンビ。U23時代に多くコンビを組んでいたペアだけに2人の連携はスムーズ。バランスを取るレヴィットと中盤の底のガーナーという関係。

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しかし時間が経つにつれ、この中盤コンビが前線とうまくリンクできなかったために、前の4人は孤立気味に。マタは動いてはいましたが、縦パスが来ないためにライン間ではボールを受けられず。トップのグリーンウッドに至っては30分過ぎにポジションチェンジで右サイドに変更するまでほとんどボールに触れませんでした(ボールタッチ20回)。レヴィットは運動量もあり、プレス回避のワンタッチパスも見せ、アピールしよういう意欲は伝わりましたが、ガーナーの方は持ち前のパスセンスを披露できず。無難なサイドへのパスが多く、ビルドアップ不全の要因の一つとなっていました。

ダービーは4-4-2のブロックを作り、自陣に撤退する時間が多かった事もあり、ユナイテッドは中央が機能せず。ビルドアップは昨シーズン同様に専らサイドからという展開に。しかし、両サイドバックもそこまで積極的な上がりをしなかった事もあり(ウィリアムズはそこそこ上がっていましたが)、厚みのある攻撃はほとんど見られませんでした。ワン=ビサカはウィンガーのフォローの意識が強すぎましたね。もっと積極的に攻撃に絡んで欲しかったところです。

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最後はエリック・ラムジー新コーチ就任で期待の高かったセットプレー。前半は主に守備時のセットプレーが目立ちましたが、結論からいうと昨シーズンと何ら変わってませんでした…。ルーニー監督はそこは抜かり無く準備していて、コーナーでは常にファー狙い。ユナイテッドは昨シーズン、ファーで相手をフリーにして失点したことが何度かあり、ここの改善が必要です。しかし相変わらずフリーにしていましたし、セットプレーの守備の危うい感じは払拭されていませんでしたね。

もう一点。30分の左(ダービーの右)からファーへのクロスの場面。ワン=ビサカ の背後から走り込んだローレンスに対応できませんでした。これも昨シーズンからの課題の修正が見られなかったシーン。ワン=ビサカはいい加減外からの侵入に警戒心を持たないとまずいですね…。

全体的に、若手個々のアピールの意識が強く、組織としての連携、戦術面は薄い前半となったと思います。まぁそもそもがそういうコンセプトで臨んだ試合だったと思いますし、組織としての成熟は主力が揃ってから本格的にとなるでしょう。

1-3.前半の選手評価

その中でアピールに成功したのが、バーミンガムへのローン移籍が決まっているチョンでした。前線でボールを奪ってからのゴールは素晴らしかったですし、特に前半の早い時間帯は積極的にプレスを掛けていました。今シーズンのバーミンガムでの活躍を期待しましょう。

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そして、新加入でありながらアカデミー出身(2002~2010まで在籍)のゴールキーパートム・ヒートンが見せてくれました。38分コーナーのこぼれ球をジャギエルカがヒールシュート。これをヒートンが抜群の反応で阻止しました。今シーズンチームに加わったヒートンはNo.3キーパーという立場が想定されますが、デ・ヘアに対抗するだけの実力があるかもしれないと思わせてくれるパフォーマンスでした。

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トゥアンゼベとメンギのCBも危なげない、落ち着いたパフォーマンスを披露。両者ともにローン移籍の可能性がありますが、ダービーの補強禁止処分でメンギのダービーへのローン移籍はなくなっています。他チームを探す可能性もありますが、ポテンシャルは高いだけに大事に育ててほしいところです。そしてこちらもローン移籍の噂のあるウィリアムズですが、左SBに入り持ち前のアグレッシブさを見せてくれました。見方によっては「荒い」と思われがちですが、これがウィリアムズの個性でもあります。

一方、上の項でも書きましたが、ガーナーは期待が大きかっただけに物足りないパフォーマンスでした。マタ、グリーンウッド、ワン=ビサカ も存在感を見せられず。次戦以降は、ベテラン(シニア組)の出場時間を増やすとスールシャール監督は言っているので、パフォーマンスを上げたいところですね。

 

②後半

2-1.後半ラインナップ

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21-22PSM ダービーvsユナイテッド 後半

2-2.後半の戦術ポイント

後半取り上げる戦術ポイントは以下の4つ。

✔プレス
✔両ウィング
✔中盤の関係
✔RBガルブレイス

まずはプレス。後半を通してチーム全体でプレスが良く掛かっていました。特に、マティッチとリンガードは鋭いプレッシングを見せており、若いチームの集中が切れることのないように指導もしっかり行なっていました。リンガードはショレティレの甘い距離感に真剣な表情で指示を与えていて、頼もしく写りましたね。後半の得点も起点となったのはマティッチの潰し。マティッチ並みの激しいチャージは若手にはまだ無理ですが(笑)、前からのプレスはしっかり意識できていたと思います。

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次に攻撃のキーとなった両ウィング左のショレティレと右のペリストリのコンビは昨シーズン前半戦のU-23で何度か見られたコンビ。主にショレティレはリンガードやテレスとのコンビネーションで打開を目指し、ペリストリは自慢のドリブルを活かしながら、ダイアゴナルにゴール前へ侵入する形。後半の得点は、このショレティレの冷静な視野とペリストリの突破力で得たゴールとなりました。トップに入ったヒューギルをもっと絡められればより良かったですが、若い2人のウィンガーの起用は成功した言えるでしょう。

後半の配置で興味深かったのが中盤センター2人とリンガードの関係性。基本的には4-2-3-1なのですが、ペレイラはかなり高めの位置まで出ていき、マティッチはバイタルをケア。リンガードが左に流れるので見方によってはマティッチがアンカーのペレイラとリンガードのIHのように見えるシーンもありました。これは準備した形というより、それぞれのキャラクター的にこうなったという方がしっくりくるのですが、4-3-3報道や、スールシャール就任当初のマティッチ、エレーラ、ポグバの3センターを彷彿させました。プレシーズンマッチで、個人的には本当に4-3-3をやるのか見極めたいと思っており、中盤のポジショニングはこの後の試合も注目していきたいと思ってます。

最後は、先述した中盤の構成と関係するのですが、いきなりRBで出場となったイーサン・ガルブレイスです。トップ下や中盤センターを主戦場とするガルブレイスですが、アカデミーでCBをしているのは見た事がありました。しかしRBは記憶になく、試合を見てかなり違和感を感じました(調べたところ2019年2月のU-18リバプール戦で1度だけRB起用がありました)。ところがこのガルブレイスが地味ながら、絶妙のポジショニングでチームに貢献ペレイラが前へ出たスペースへ入り、ビルドアップをサポートしたり、ペリストリのインナーレーンへの移動を利用し大外をオーバーラップするなどとてもインテリジェンス溢れる動きをしていました。

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それはさながら「偽SB」のようで、マティッチとダブルボランチを形成する動きは「これがスールシャールのイメージしている4-3-3か?」と思わせてくれました。ただガルブレイスも本来が中央の選手なので、自分のプレーしやすい位置に自然と寄っていってしまうというのが真相なのかもしれません。それにしても的確なポジショニングだったと思います。もしも狙って偽SBとしたならば、守備的MFの補強ができなくても、現状のメンバーで4-3-3が可能になる可能性があります。次の試合も注目したいポイントです。

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ダービー戦後半の可変システム

前半に比べて、各個人の個性が良く出ていながら、チームとしてもまずまず機能していた後半のメンバー。リンガード、マティッチのシニア2人が真ん中でチームをまとめた事が大きかったですね。

2-3.後半の選手評価

この試合のMOMがあるとすれば、リンガード、ペリストリの2名ではないでしょうか?リンガードはクロスバー直撃の強烈なシュートを放ちましたが(鳥肌たったwww)、それ以外でも19-20シーズンとはまるで別人のプレーを披露スールシャール監督も試合後「ジェシーは戻ってきて、輝きを放ち、自分の居場所を求めている」と話し、プランに含まれていることを示唆しました。

ペリストリはゴールとなるシーンのファーストタッチが見事でしたが、それ以外にも持ち前の突破力を随所に見せました。昨シーズンの加入後、サポーターに実力を見せる前にアラベスへローン移籍してしまいましたが、これがペリストリの真の力。残念ながら今シーズンは再びローン移籍になると監督は話していますが、1対1の場面で相手に困難を突き付けるそのプレーはレンタル先のチームで歓迎されるでしょう。

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そのほか、アシストを記録したショレティレ、冷静かつフィジカルの強さを見せたフィッシュ、意気込みは伝わったテレス(笑)は及第点の出来といったところ。一方で、期待を下回ったのはペレイラ、ヒューギル、ハンニバルの3人ですかね...?ヒューギルは初のトップチーム参加で17歳ですし、ハンニバルもチームに合流して数日しか経っていないので仕方ない部分もありますが、ペレイラはもう少し存在感を見せてほしかったです。パスミスや連携ミスもあり、あまり成長の跡が見られませんでした。まだ1試合だけなので、早急に見限ったりしませんが、残りのプレシーズンで何が得意な選手なのかを思い出させてほしいですね。

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👿まとめ

ルーニー監督率いるダービーとのプレシーズン初戦は1-2でユナイテッドが勝利しました。主力メンバーの多くがまだチームに合流していない事もあり、多くの若手選手にチャンスが与えられる試合となりました。そのため、細かな戦術や昨シーズンからの大幅な変更は二の次となりましたが、前、後半のメンバーの違いでプレーの質も変わったことはとても面白いと思いました。やはり、後半の方がダイナミックでスピード感があり、インテンシティも高かったですし、個性を出しながらチームとしての一体感があったのも後半の方でした。

チョンやペリストリ、ショレティレ、ガルブレイス、メンギ、フィッシュなど若手のアピールが光った試合となった一方で、最も頼もしく映ったのはリンガードでした。見事な復活を遂げたリンガードは、今シーズンのユナイテッドにとって大きな戦力となる事を確信させてくれるパフォーマンスでした。

*スタッツはこちらから

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次戦、プレシーズンマッチ第2戦はカイヤン・プリンス・ファウンデーション・スタジアムでのQPR戦 7月24日(土)23:00キックオフ カモン!ユナイテッド!!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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