マンチェスター・ユナイテッド大学

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【21-22PL第22節】アストン・ヴィラ戦3つのトピックスと強豪チームとの違い【マンチェスター・ユナイテッド】

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こんにちはMasaユナイテッドです。

 

21-22プレミアリーグ第22節、アウェイ、ヴィラ・パークでアストン・ヴィラと対戦したユナイテッド。試合は4-3-3で臨んだユナイテッドが開始からボールを支配。6分にはセットプレーの流れからブルーノのミドルが決まってユナイテッドが先制します。その後もユナイテッドが優位に試合を進め、エランガやグリーンウッドなどが惜しいシュートを放つます。後半に入りヴィラがペースを握るも、67分には再びブルーノが決めて追加点。ユナイテッドが試合を決めたかに思われましたが、77分にラムジーのゴールで1点返されると、81分にもコウチーニョのゴールを許し同点に追いつかれます。サンチョ、ファン・デ・ベーク、リンガードを投入したユナイテッドでしたが試合はそのままドローで終了。勝ち点3を逃す痛恨の引き分けとなりました。

*試合のハイライトはこちら

www.manutd.com

今回はこの試合の3つのトピックスと、ユナイテッドの試合前に行われたシティvsチェルシー戦を見て、ユナイテッドとの決定的な違いについて書きたいと思います

*今回の記事では、ライバルチームを持ち上げる表現が複数個所あります。もし不快に思われる方がいらっしゃれば申し訳ありません。

以下項目です。

👿ラインナップ

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21-22PL22 ヴィラvsユナイテッド ラインナップ

 

①ブルーノ復活とエランガの躍動

プレミア前節のウルブス戦に敗れ、FAカップのヴィラ戦に辛うじて勝利したユナイテッドは、そのFAカップで後半機能した3人のMFを配した4-3-3で試合に臨みました。前半30分までは、まさに完璧な試合運びを見せたユナイテッド。攻撃陣を牽引したのはキャプテンマークを巻いたブルーノでした。この試合のMOTMにも選ばれたブルーノは2ゴールをマーク。ボールタッチはチーム2位の77回、アタッキングサードでのパスはチームトップの11本を記録しています。さらに守備面でもチーム2位の8回のボールリカバリーと6回のタックルを記録し、インサイトハーフとして攻守両面で機能した試合となりました。ラングニック就任以降、なかなか本領発揮といかなかったブルーノ。自身、12月3日のアーセナル戦以来の得点で、復活をアピールしています。

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そして、この試合左ウィングで先発となったエランガFAカップでも後半途中出場で印象的なプレーを見せましたが、ラングニック監督になって6試合に出場するなど、着実に存在感を増しています。ヴィラ戦でも積極的なプレスとアタッキングを見せたエランガ。77分の出場ながらチーム2位の13回のプレスと4本のシュートを放ちました。47分のシュートは自分でボールを奪ってから、60分のシュートもパスカットからと恐らく誰よりもラングニックのやりたいプレーをしていたのではないでしょうか。アカデミーではゴールを量産してきたエランガ。本人もシュートには自信があり、決められたシーンだと思いますが、トップチームではまだ力みがありますね。しかしながらスタメン奪取も夢ではないパフォーマンスだったと思います。エランガのプレーには監督を始め、ブルーノ、リンデロフも称賛を送っています。

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②中盤の問題

FAカップのラスト15分で中盤ダイヤモンドが機能したラングニック監督は、リーグ戦でも3センターを継続。元々FAカップではヴィラの2シャドーをアンカーが見て、2人のIHを前からのプレスに参加させることかが目的だったと思いますが、リーグ戦では少々ニュアンスが違いました。

前半ハイプレスはほぼ封印。ヴィラの最終ラインからのビルドアップに対してユナイテッドはミドルゾーンで4-5-1で構えます。そして、アンカーのマティッチは中央で構えるというよりは左シャドーのブエンディアを見ることが多く、フレッジが左IHのラムジーに対応します。ブルーノは下り目のポジションを取ってサムソンとマティッチが開けるスペースのカバーも担当しました。

ハメ合わせ的にマティッチの所は数的不利になりますが、1トップシステムだった事もあり、ミドルプレスから仕掛ける事で、そこのケアを行っていました。前半30分までは陣形もコンパクトさを保て、サイドバックも高い位置を取り選手の距離感もよくパーフェクトに近いゲームコントロールを見せました。

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しかし、32分のカバーニのロストから突如リズムが崩れます。ボールが持てるようになってきたヴィラは案の定、ワトキンスとブエンディアのポジションを入れ変えながらマティッチの両脇のスペースを狙い始めます。30分以後、前半終了までに4本のシュートを打たれ守勢に回りますが、デ・ヘアのセーブで事なきを得ます。

しかし、後半になっても中盤のギャップの修正をラングニック監督はしませんでした。むしろ、下げられたラインを戻すためか、ハイプレスを織り交ぜるようになります。しかも、ヴィラCBのミングスまでフレッジがプレスに行く形を取るようになり、逆にライン間が間延びしてマティッチのところは手薄になりました。

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その一方でハイプレスというか、ヴィラの自陣でのミスからその時高い位置を取っていたフレッジがアシストしてブルーノが2点目を決めることになるので、狙い通りだったとも言えますが…。しかしその後、コウチーニョとチュクエメカを投入したヴィラに1点返され、81分には同点にされます。この2失点目がまさにマティッチの脇をワトキンスに使われたところからの失点でした。もちろん運動量が落ちた事も要因ですが、前半からの中盤のギャップを修正しなかった事も大きな要因だと思います

 

③ハマらないラングニック

ヴィラ戦は勝ち点2を落とした試合と言ってよく、ラングニック監督の采配にも疑問が残る試合となりました。上記したように中盤の問題の修正がなされなかったことと、交代カードを切るのが遅かったことは指揮官のミスと言われる可能性があります。

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確かに75分の時点で2-0の状態で、あっという間に同点にされるとは想定していなかったでしょう。しかし、後半は内容的には劣勢を強いられており、インテンシティが落ちてきている選手もいました。試合後のラングニック監督の話では、3バックを検討していたが慣れないシステムを使ってラインが下がるのを嫌って止めたと語っています。最終的には結果論でしかありませんが、もう少し早く選手交代のカードを切るなり、システムを替えるなりして主導権を奪い返すべきでした

ラングニック監督になって8試合。4勝3分1敗という成績は悪くありません。しかし、その内容はいまだにしっくりきていません。試合毎にアプローチを変えたり、ラインナップを変えたり、システムを変えたりしていますが、複数得点すると必ず失点する、あるいはクリーンシートの時は1-0と最小得点に留まるなど攻守のバランスを取るのに苦労しています。ゲームコントロールやプレスの強弱、スタミナ、ペース配分など課題も山積みの印象で、まだまだ試行錯誤の段階だということを改めて示したヴィラ戦でした。

 

④シティ、チェルシーとの決定的違い

最後に、ユナイテッドの前に行われたシティvsチェルシー戦を見て感じたことを書きます。言わずと知れた、現在世界トップクラスの強豪2チームですが、ユナイテッドとは戦術の完成度は雲泥の差があります。戦術に関しては今はまだユナイテッドのレベルでは議論にならないので置いといて、個人的に凄く気になったのが

✅スプリントスピード
✅予測力
✅プロ意識

この3つです。スプリントスピードというのは、相手やボールに寄せるスピードや、逆に寄せを躱す短い距離のスピードの事です。もちろん、ビッグマッチならではの緊張感やメンタリティの高さからブーストされているところもありますが、チェルシーもシティもとにかくプレスが速い。これまでユナイテッドのプレスにキレがないのはポジショニングが悪く、距離が遠いためだと思っていました。それもあるとは思いますが、単純に寄せるスピードがユナイテッドは遅いです。そして、チェルシーもシティもそのスピードを躱すだけのスピードも持っています。しかし単純なスピードだけではなく、強度も加わっているのも大きな違いです。なんて言えば良いのか難しいですね(笑)。「軽い」走りではなく「重い」走りなんですよね...。圧倒するパワーとか迫力があるというか...。わかりますかね?

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そして、そのスピードに大きく関係するのが、「予測力」です。どこにボールが出るかを先読みしているのがチェルシーやシティの選手で、ユナイテッドの選手は極端に言うと、ボールが出てから動いています。その結果寄せのスピードに大きな違いが出ます。予測力はプレスだけでなく守備時に大きく影響する要素ですが、ユナイテッドの守備が後手を踏む場面が多いのは、この予測力が足りない為ではないかと思われます。

最後は「プロ意識」です。シティやチェルシーの選手たちは自分のプレーに責任を持っているように見えます。誰一人サボっていませんし、目の前の相手に、ボールに100%集中しています。恐らくミスしても心の中で言い訳している選手は誰もいないでしょう。一方ユナイテッドは現在、チーム内分裂や、指揮官や指導方法への反発などの表からは見えない問題だけでなく、ピッチ上でも「誰かが誰かにパスを出さない」とか、味方のミスや上手くいかないプレーに対して好ましくないボディランゲージで反応したりといった問題も見られ、チームの一体感が問われています。

その根底には「プロ意識の欠如」があるように思います。もちろん全員がそうではありませんし、素晴らしいメンタリティを持った選手もたくさんいます。しかし、チーム全体として見た場合、勝利の為にハードワークするという意識が他のチームより薄く見えます。彼らは確かに世界的ビッグクラブであるマンチェスター・ユナイテッドの選手ですが、まだ何も成し遂げていません。プレミアリーグチャンピオンズリーグのタイトルを近年獲得できていません。ユナイテッドの選手だというだけで高給を貰い、勝ち組を気取っているようではまさに「裸の王様」です。ユナイテッドの選手達には、ピッチ上でハードワークすることが、真の勝者となる第1歩だという事を思い出してほしいです。

以上の3つがシティ対チェルシー戦を見てのユナイテッドとの決定的な違いです。

 

👿まとめ

ハイパフォーマンスだった前半から一転、劣勢を強いられた後半...勝ち点3を取り損ねる形となりました。ラングニック監督も試合後「まるで負けたようだ」と言った通り、かなりショッキングな試合展開でした。確かにスタミナ不足はあったかもしれません。過密日程の中トレーニングもハードになっているので、後半もたなかったと見る事もできます。ただプレス回数も多くなかったですし、ハイプレスを積極的に仕掛けたわけでもないので(総プレス回数は110回)、少々驚きのスタミナ切れでした。

エランガやブルーノ、そして何度もビッグセーブでチームを救ったデ・ヘアや、前半アピールしたテレスの活躍は嬉しかった半面、またもやピタッとハマらないラングニックの采配にモヤモヤと、「あ~やっぱりまだ時間がかかるか...」という残念な気持ちにもなるヴィラ戦でした。それと同時にシティvsチェルシーのハイレベルな試合は、ユナイテッドが現状どれだけこの2チームと力の差があるのかをまざまざと見せつけられました。上記したスプリントスピード、予測力、プロ意識の3つはユナイテッドが後れを取っている部分だと思います。

特にプロ意識の欠如は、ユナイテッドの復権の大きな障害となります。スールシャールやラングニックなど、監督の責任だと言って問題を単純化してしまいがちですが、やはり選手達にも今シーズンの低調な成績の責任があります。選手達がSNSでどれだけポジティブなコメントを発信しても、サポーターが見て評価するのはピッチ上でのパフォーマンスであり振る舞いです。まずはプロとして、ピッチ上のプレーでポジティブさを表現するべきでしょう。

やや厳しいことを書いてきましたが、ヴィラ戦の2得点目の全員で喜びを爆発させたセレブレーションはチーム状態の改善と団結力を示したと思います。私はもっとこういうシーンが見たいですね。シティやチェルシーとの距離はまだ遠いですが、プロ意識を高く持ってハードワークすれば追いつけるはずです。

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21-22PL22 ヴィラvsユナイテッド スタッツ
出典:プレミアリーグ公式

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21-22PL22 試合結果
出典:ユナイテッド公式

この試合の結果、ユナイテッドは勝ち点32で7位のままです

次節は17節延期分、ブレントフォード・コミニティー・スタジアムでのブレントフォード戦。1月20日(木)5:00キックオフ。カモン!ユナイテッド!!

 

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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